2017年11月01日

中国の脅威が迫っている中、基地が人権を侵害しているとだけ唱えていいのか

昨日は、沖縄タイムスに、「基地は人権を侵害」しているとして、国連宣言「平和への権利宣言」に貢献したとされるイタリア人弁護士の那覇市での講演の予告記事がありました。

記事には、「米軍基地が他国との軍事的緊張を生んでいる。基地の存在が人々の人権を侵害している」と訴えたとされています。

さて、例えば、東シナ海における中国軍機と自衛隊機との小競り合い(?)について報じられたことがありますが、米軍基地があるから、このような緊張が高まっているのでしょうか。

その情報も正しくお伝えしながら、県民に理解していただかなければなりません。

①昨年6月、東シナ海上空で、中国軍機が我が国領空に異常なほど接近、スクランブル発進した自衛隊機に前例のない攻撃動作を仕掛け、交戦寸前の状態になりました(これは元空将が指摘した内容でウソをついても何ら益するものはないと考えます)。

空自機は自己防御装置を使用しながら戦域を離脱しました。

しかし、その後の中国国防相の発表では、「空自機が中国軍機に高速で接近して挑発し、レーダー照射した。空時機の挑発的な行動は空中でのアクシデントを引き起こし、双方の人員に危険をもたらし、地域の安定と平和を破壊する」と発表しています。

②昨年12月、中国国防相は「中国空軍航空機が、宮古海峡空域を経て西太平洋における定例の遠海訓練に赴いたところ、日本自衛隊が2機の戦闘機を出動させ、中国側航空機に対し近距離での妨害を行うとともに妨害弾を発射し中国側航空機と人員の安全を脅かした」と発表しました。

これに対し防衛省は「空自機は中国軍用機に対し、状況の確認と行動の監視を、国際法および自衛隊法に基づく厳格な手続きに従って行ったのものであり、中国軍機に対し、近距離で妨害を行った事実はなく、妨害弾を発射し中国軍用機とその人員を脅かしたという事実も一切ありません」との見解を発表しました。

③昨年12月25日、中国初の空母「遼寧」が宮古海峡を太平洋に向けて通過。その前日、中国フリゲート艦からヘリコプターが発艦し、宮古島領空の南東約10キロ~30キロの空域を飛行し、空自機が那覇空港から緊急スクランブル発進したと発表しました。

ところで、中国軍は日本に米軍基地があるから、沖縄近海で示威行為を繰り返すのでしょうか。

中国が領土紛争、領土問題を抱えている国は、ミャンマー、ラオス、ベトナム、ネパール、ブータン、タイ、マレーシア、シンガポール、フィリピン、台湾、韓国、キルギスタン、モンゴル、アフガニスタン、ロシアなどと言われており、我が国も尖閣諸島周辺海域はじめ、上記を例とした国境付近でのせめぎ合いが発生しています。

その紛争や問題全て、米軍が各地に基地を持っているから起きているのでしょうか。

中国の動きについての情報を伴わない基地の脅威論は、県民をだましているとしか言いようがありません。

さて、我が国周辺で展開する中国に対し、空自機が監視、警戒行動をとるのはなぜでしょうか。それこそ、県民の命=人権を守るためです。

しかし、憲法9条の手かせ足かせのため、これ以上の行動をとることも許されておりません。

私は、日米が対等の立場で、中国の脅威に対峙していくべきだと主張しておりますが、憲法改正が成されない今、米軍の抑止力が県民の命を守っているのです。

それが「人権」を守ることにもなるのではないですか?



Posted by タツロー at 13:17│Comments(0)
 
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