2016年11月01日

軍縮が戦争を招くこともある

核禁止条約交渉入り、日米が矛盾の反対票  国連委採択
2016/10/29 0:40日本経済新聞 電子版

国連総会で軍縮を話し合う第1委員会は27日、核兵器使用を禁じる核兵器禁止条約の交渉入り決議を賛成多数で採択した。2017年3月から交渉に入る。だが「核兵器なき世界」を訴えてきた米国や、唯一の戦争被爆国で核兵器廃絶を掲げる日本は「反対」に投票した。核軍縮の「理想と現実」の乖離(かいり)が浮き彫りになった。


過去に学べば、軍縮の後に、戦争になることが多いといわれています。

それは、不公平な軍縮条約となるからです。

本当に平等に核兵器を廃絶していくためには、まず核を保有し、対等の立場に立って後、核兵器を背景に覇権を伸ばそうとしている国を核軍縮交渉のテーブルに乗せていかなくてはならないと思います。

第一次大戦後のワシントン軍縮会議、ロンドン軍縮会議は、第二次世界大戦を招きました。


ここ二、三千年の世界の流れを見るかぎりは、「国の力が満ちて大きくなり、競争するようになってくると戦争が起きる」ということは、まだまだ、そう簡単になくなりはしないと思うのです。
例えば、軍縮なども、一生懸命にすればするほど、そのあとにリバウンドして、戦争が起きやすいという傾向があります。
たいてい、軍縮は、力を持っている国が、力の弱いほうの国を押さえ込み、もう刃向かえないように箍をはめるという目的で行うことが多いので、結果的に、力の弱いほうの国に不満が溜まってきて、膨張政策に転じていくことがよくあるわけです。
そういう意味で、「軍縮は必ずしも善ならず」という面があり、非常に難しいところがあります。   (『正義の法』P282)



Posted by タツロー at 19:02│Comments(0)
 
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