2016年10月18日

2022年までに宇宙ステーションの完成を目指している中国

中国が有人宇宙船の打ち上げに成功しました。

通常は、単に国威発揚、新技術開発を目的としたロケット打ち上げだと思われるでしょうが、

中国の軍事に詳しい専門家は、恐るべき未来を想定しておられます。

有人宇宙船の打ち上げ
2000年代には、中国の宇宙への発展も目覚しかった。
1980年代の「国防発展戦略」に予告された通り、宇宙軍が高度の発展を見せた。
「国防発展戦略」には、「地上での争奪を目的とした平面戦争」から「空間の争奪を目的とした立体戦争」への移行が示されていた。「空間争奪」の焦点は宇宙空間であり、宇宙で優位に立つものが空間争奪戦を優位に進めるという考えと、大気圏外にあって地上のコントロールも可能な宇宙軍と、大気圏内の高度に統合された陸海空軍で構成される統合軍の二軍構想である。
中国の目標と戦略を認知できない人にとっては夢物語のようなこの構想が、2010年代中葉の今、実現しつつある
すでに中国はこれ まで、1999年11月、2001年1月、2002年3月と同年12月と4回立て続けに無人宇宙船の打ち上げ・回収を成し遂げ、さらにその後、2003年、2005年、2008年と計3回、有人宇宙船を打ち上げて回収している。
2011年には、宇宙基地建設に向けた無人実験機の打ち上げに成功。
2020年までに打ち上げ予定の宇宙船とドッキングして、宇宙基地を建設する計画である。ここに宇宙軍が駐屯する可能性があるのだ。
米軍の軍事力はトップレベルであることは間違いないが、そのアキレス腱は、米軍事力がすべてこの宇宙からの情報・指示で動いているということである。だから、中国が米国を倒すのに一番簡単な方法は、宇宙衛星を破壊して機能不全にすることだ。中国の宇宙開発は、その偵察衛星を攻撃するためであると言っていい。
米国の偵察衛星を無力化するのは地上からでもできるが、中国は偵察衛星を打ち上げて宇宙から行おうとしている。だから、中国がこれからの十年間で目指すのは、有人宇宙船を二つか三つ打ち上げて、それらをドッキングさせて宇宙基地を造ることだ。そこからレーザー光線でもって、地上を攻撃したり、米国の偵察衛星を攻撃する。破壊しなくても無力化できればいい。
そして、宇宙兵器を装備し、それに関連した技術を有する軍人・専門家からなる宇宙軍「天軍」を編成し、宇宙での制空権掌握を目指すだろう。(『実践・私の中国分析』P103)

中国政府は2022年までに宇宙ステーションの完成を目指しているとのことですが、南シナ海、尖閣周辺、中印国境での中国のふるまいを考えてみれば、地球平和のためのステーション建設だと素直に受け留めることはできません。



Posted by タツロー at 23:23│Comments(0)
 
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